慈雨の作品は
Ablaxsさんとのコラボをきっかけに
苔森の世界観を表現しています。
【生温かで湿気のあるどっしりとした重厚感のある空間・苔森。
何万もの生命を育む母なる大地。
大地がゆっくりと大きく呼吸をする
虫たちが蠢く音
豊かでおおらかな存在。
暗闇が空を包み、雨が降る。
恵みの雨。
全てを潤し、流れ去って行く。
やがて雲間から光が射し始め、
植物たちや虫たちがもぞもぞと活動しはじめる。
苔森のすべてのものが
雨粒のキラメキを身に纏い、苔森の世界を明るく照らす。
新たな生命が育まれ、
新たなサイクルがまた、始まっていく。】
…とこんな感じの全体イメージ。
ﾌﾚｸﾞﾗﾝｽの最終の香りは とても爽やかで、
この中のシーンでは、雨上がりの明るい苔森にフォーカスしています。
先日のブログに書いた様にファーストサンプルの時点では
どっしり暗い、静かに息をする苔森に
小さな白い花が咲いているようなイメージがあったので、
そんなイメージを持って制作したものがこちら。
真ん中の石はフローライト。
この作品を漠然と考えていた時に出会った石です。
この石自体に
【ずーーん】【どーーーん】
みたいな感じがあったので(抽象的すぎですが(笑))
より、苔森の生命力の強さ、どっしり感
を表現する方向性に至りました。
じっくりと世界観とイメージ、向き合いながら作った作品です。
この展示でやりたかった事(自然がくれる感動、
目に見えないものを含めて表現したかった)
のひとつでもありますし、
この世界観の代表作品ともいえるような作品になったと思います。
是非お近くでご覧いただけたら嬉しいです。